「ドラえもんの2019年の最新作、月面探査記が気になる」
「辻村深月さんが脚本を書いてるらしいから期待しても良いかな?」
「大人でも楽しめる?」
そんな疑問にお答えします!
(※注意※ネタバレを含みます!)
この記事を読むと、下記がわかります。
- 映画ドラえもんのび太の月面探査記のあらすじ
- 映画ドラえもんのび太の月面探査記の感想
- 小話:実は月の土地は買える
映画ドラえもんのび太の月面探査記のあらすじ
ざっくりとしたあらすじはこうです。
ニュースで月面探査機に不審な影が映ったと騒ぎ立てられていました。
のび太が学校へ着くと、教室ではその話で持ちきり。
「月面人がいるんだ!」「いや、ただのゴミだね!」そんなやりとりの中、のび太は「月のウサギだ!」と声高らかに宣言したのですが、みんなにバカにされるのでした。
帰宅後、ドラえもんに泣きつくと、「異説クラブメンバーズバッジ」という道具を出してくれました。
これは、多くの人が長年信じてきた異説を、バッジをつけている間だけその世界に行くことができるというものでした。
「月の裏側には地球と同じように人が住める環境がある」という異説を唱え、バッジをつけて月へ行くと、地球と同じ重力、空気で人が住む環境になっていました。
そこへ月のウサギの王国を作ることにした二人でした。
そんな中、不思議な転校生ルカがのび太たちのクラスにやってきました。
ルカはのび太の部屋に忍び込み、2人が不思議な力を持っている(正しくはドラえもんの道具)ことを知ります。
王国が出来上がってきた頃、のび太はいつものメンバー、ジャイアン・スネ夫・しずかちゃんを家に招きます。
するとルカもついてきたいと言い出し、6人で月へ向かいました。
そこはものすごく発展した王国が出来上がっていました。
6人は盛大なおもてなしを受けました。
しかし、突然の大ウサギ(のび太が作った下手くそなウサギ)が登場!暴れまわり、のび太とそっくりなうさぎ、ノビットを追いかけていってしまいました。
それを見たのび太がウサギを追いかけますが、地下へと落とされ、その時に異説クラブメンバーズバッジが外れてしまいました。
バッジが外れると、異説を具現化する力がなくなります。
すなわちのび太は宇宙服も着ないまま、空気のない月の地下へと投げ出されてしまったのでした。
そこへ不思議な光とともに現れたルカ。
ルカは「エスパル」という不思議な力を持つ種族でした。
ルカはみんなに正体を明かし、兄弟を紹介しました。
意気投合したみんなは月面レースをして遊ぶことに。
しかし、ルカの兄弟であるアルとジャイアン、スネ夫の3人はジャイアンスネ夫の喧嘩により、大きな岩のかたまりにぶつかりそうになってしまいました。
その時ルカが使った強い力。
その力の反応をきっかけに、謎の宇宙船が現れ、ルカたちは捕らえられてしまうのでした。
全然ざっくりじゃないあらすじになってしまったので、ここらへんで終わります笑
映画ドラえもんのび太の月面探査記の感想
脚本に辻村深月さんという、ドラえもん大好きな小説家が担当されるということでとても期待していきました!
なので、ちょっと期待しすぎちゃったかもなぁ、というのが正直な感想です。
気になった点は下記です。
- 後半が少し駆け足に感じた
- 2時間ではおさまらない壮大な話
- 過去作のオマージュあり
- 小さい子供にとっては少し難しい話だったかも
- いつもの5人、それぞれの見せ場あり
- ルカはなぜ転校してきたのかいまいちわからない
全体的に面白かったのですが、個人的には宝島のほうが好きかな〜という印象です。
のび太たちが月に王国を作るより遥か昔。
カグヤ星という星に、エスパルという不思議な力を持つ子供がうまれ(ルカたち)、その力を悪用するやつらから逃げるため、
月の裏に住むことになった、というのがもう一つのお話です。
しかしエスパルを扱う者がいなくなり、カグヤ星は悪党?に支配され、壊滅寸前になってしまいました。
なのでルカたちは追われている身になってしまったのです。
という話が少し複雑で、小さい子供たちはどこまでわかったかな?とは思いました。
あと、話の中であとから考えると「あれはなんでだ?」と疑問に思ってしまったり、
映画の後半に印象的な言葉が出てくるのは良いのですが、もうお腹いっぱい!と感じるほどの言葉の多さで駆け足に感じました。
なんというか2時間弱では描ききれない壮大なテーマを扱ったなぁ、という印象です。
ちなみに辻村深月さんと監督の八鍬新之助さんの対談を読んだのですが、
かなり監督の意向を汲んでいるようだったのでそれもあって、少しつめつめな結果になったのかもしれません。
個人的に「おっ!」と思ったのは、
のび太くんの「ドラえも〜ん!」からちゃんとOPが始まったこと、
過去作のオマージュ(ドラえもんが壊れたようになる(雲の王国)、「壊れてお詫びします!」(海底鬼岩城)、「しずかちゃんは手当を!」(日本誕生)、しずかちゃんのひらめきで解決(鉄人兵団)などなど)があって、さすが辻村さん!!と思いました。
のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんがそれぞれの意志でルカたちを助けに行くと決めるシーンは、
これまでのドラえもん映画の中で一番印象に残りました。
すごくかっこ良かったです。
あと、それぞれに見せ場のシーンがあるのも、愛を感じましたね。
最終的なオチは、異説の世界(のび太たちが作った世界)で作ったウサギたちを定説の世界(カグヤ星が崩壊しようとしている世界)に呼び込みみんなで戦って敵の長を倒すという感じです。
と、ここまで書いて他の方の感想も読んでみました。
ふむふむ、そんな解釈もあるのか・・・。
何度か見るとわかる映画なのかもしれません。
あ、あと個人的にエンディング曲がどことなく武田鉄矢さんの曲っぽかったのも良かったです。(雰囲気ね)
映画ドラえもんのび太の月面探査記の感想の後日談
2019年5月、小説も読んでみました。
疑問点が解消されるかな?と思って読んだのですが、その点は問題なかったです。
どうしてルカはわざわざ地球に転校してきたのか、わかりました。
普通の人間に戻りたいと感じた理由も、その背中を押した理由もよーくわかりました。
ただ、めちゃくちゃもったいないな〜と思ったのは、映画の情景をただ描写する表現が多いように感じました。
なんというか、もっと心理的な描写を期待して読んだので、余計物足りなさを感じました。
メインの章の合間に、別視点のエピソードがいくつか入っていたのですが、
その部分はとてもよかったです。
おそらく、メインの章は映画のまま、別視点は追加した部分なのかな?と思います。
むしろこのような部分をメインに書いて欲しかったなと思いました。
脚本書いて、小説も書いてで忙しかったのかな〜なんて思っちゃいました。
ちなみに月の土地を買えるって知っていました?
ちなみに何ですが、月の土地って買えるんですよ。
しかも地球から見えている面を購入できるんです。
買った土地の裏面にルカたちがいるかも・・!なんて考えるのもなんかロマンチックですね笑
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